※瀬戸内 広島レモン商品のご紹介は、こちらのページをご覧ください。
広島県には大小147の島々があるといわれています。この風光明媚な瀬戸内海の島々は日本で初めて国定公園に指定された地域でもあります。一つ一つの島は橋でつながり、観光地としても有名な「しまなみ海道」で結ばれています。それぞれの土地に伝わる伝統や文化、物産品が人々の暮らしと交わり、穏やかでゆっくりとした空気を醸し出す瀬戸内沿岸地域。 そんな温暖な気候の広島県で育まれ、近年注目されている柑橘類が「瀬戸内 広島レモン」です。
それは日本で初めて「自動車」がお目見えしたという明治31年。現在の広島県呉市豊町大長にあたる豊田郡大長村がみかん栽培で有名な紀州和歌山県からネーブルの苗木を購入した際に混じっていたレモンの苗木を試しに植えてみたというところから始まります。
レモンの生育に適した条件は厳しく、気温がマイナス3度になると、果実も木も枯れてしまいます。また、強い風が吹くと、枝にトゲのある品種では身を傷つけ果実の病気の原因となります。しかしこの地域はヨーロッパの地中海地域と同じく一年を通し雨が少なく、台風も少ない温暖な「瀬戸内式気候」であったため、レモンの栽培に適した数少ない場所でもありました。さらに明治後期から大正初期にかけての物価の高騰という経済的な理由もあり、3本のレモンの苗木は大長を中心に新しい農業として栄え、その勢いは瀬戸内地域全体へと普及。昭和28年には日本の栽培面積の80%を占める全国一のレモン生産県となりました。
しかしその後、寒波などの自然災害や、レモンの輸入自由化などによる海外種の上陸などがあり瀬戸内 広島レモンも大きな打撃を受けることになります。 その一方で、輸入レモンには防カビ剤が使用されていることから、消費者から安全に食することができるレモンの需要が高まり、再び国産品である瀬戸内 広島レモンが見直されることになります。そして現在、瀬戸内 広島レモンの生産量は約6,300トン。全国でのシェア62%を占める特産品となりました。
[平成26年(2014年)産 特産果樹生産動態等調査・果樹品種別生産動向調査 農林水産省]
国産レモンは、国内に流通するレモンのわずか15%。[平成26年財務省貿易統計(輸入)] 安心・新鮮な国内産レモンを手にできる機会は、普段あまりがないかもしれません。 昭和39年(1964年)の「レモンの輸入自由化」による安価な輸入レモンの流入により、国産レモンは大きな打撃をうけます。しかし、長い航海を経て到着する輸入レモンに不可欠な、ポストハーベスト農薬(防腐剤)のリスクが指摘され、国産の安全なレモンが注目され、レモンを守り続けた生産者により、生産量は年々増加しています。一方、安心・安全なレモンヘの需要の高まり、大手食品メーカーによる買い付けによって、TAU店頭においても「瀬戸内 広島レモン」は品薄となる希少商品となっています。
爽やかなレモンの香りや栄養素は果汁ではなく皮の部分に多く含まれています。 レモンの香りは、果皮にある小さな点、油胞にある精油によるもの。また、レモンの代名詞ビタミンCや、シトラール、ポリフェノールといった栄養素も皮の部分に多く含まれています。防カビ剤を使用していないので、丸ごと余すところなく食することができるということです。初めてレモン栽培を手掛けた大長町で作られる地域ブランド「大長レモン」は 糖度10%。通常のレモンは約8%といわれているので、輸入レモンと食べ比べてみると とても甘く感じます。 また尾道の瀬戸田町で生産される「瀬戸田レモン」は、香りの豊かさと、低農薬で作られるエコレモンとして、防腐剤やワックスを使用していない安心なレモンです。 実は、レモンの皮にこそビタミンCやポリフェノール、シトラールなどの栄養素が多く含まれていることをご存知でしょうか?また、皮の方が香りが高く、よりレモンの風味を感じることができます。瀬戸内 広島レモンは皮ごと、丸ごと楽しんでいただけるのが大きな特徴です。
10月~12月頃に出荷される、国産レモンの証し、露地もののグリーンレモン。木の上で熟してから収穫し、1月~5月頃まで出荷されるイエローレモン。7月~10月にかけて出荷するハウスレモン。そして、国産レモンの端境期にも「瀬戸内 広島レモン」をとの思いで開発された密封包装して貯蔵、出荷する個包装のノウハウ(JA広島ゆたか)で、周年供給を実現しています。
県内の和菓子・洋菓子店でそれぞれの個性を生かしたレモンケーキを販売しています。レモンピールを練りこんだふんわりしたスポンジに、ホワイトチョコレートが上掛けされているものがオーソドックスなレモンケーキになります。広島土産の定番でもあり、お取り寄せグルメとしても人気が高い商品です。
瀬戸内 広島レモンをはちみつ漬けにし、冷水やお湯で割る「はちみつレモン」や、炭酸水で割る「レモネード」、また発売当初50万本という大ヒットを飛ばした「広島レモンサイダー」など、ビタミンCたっぷりのさわやかなおすすめ商品です。
レモンを使用したポン酢は幅広い層に愛されています。また、レモン果汁に青唐辛子をブレンドした新感覚の調味料レモスコは、リピーターも多い新商品です。さらに近年では「塩」がブームが到来していますが、瀬戸内 広島レモンを使用した「塩レモン」商品の人気が高まっています。またレモンはさわやかなので夏というイメージがありますが、「レモン鍋」というインスタ映えする商品で冬もお楽しみいただくことができます。
最近は全国区になりつつあるスナック「イカ天瀬戸内レモン味」、のどに優しい「レモンのど飴」、またレモンの花を使った自然派化粧水など瀬戸内 広島レモンは幅広いジャンルで活躍しています。