中国ではパイナップルのことを鳳梨(おんらい)と呼んでいますが、天明堂の「鳳梨萬頭(おんらいまんとう)」はその名の通りパイナップルまんじゅう。
”まんじゅう”というよりケーキのようなバター感があります。
生地はバターの風味が豊かで、サクサク、ホロホロっとしたクッキーのような食感。おへそのように真ん中からパイナップルのジャムが見えているのがちょっとかわいいです。
中にはパイナップルでできた、ジャムよりは少し硬いジュレのようなものが入っています。これが「鳳梨(おんらい=パイナップル)」。甘すぎず少し酸味を感じるのが和洋折衷で美味しいです。
呉は「東洋の軍港」ともよばれ古くは村上水軍一派の根城でもあった港町。
ハイカラだけれど、気取りのない「鳳梨萬頭」のようなおやつが親しまれている訳もわかるような気がします。